新型コロナウイルス。
厄介ですね。日本中が、世界中が自粛しています。
コロナ(corona)はラテン語で「王冠」(crown)、ウイルス(virus)もラテン語で「毒」(poison)の意味です。
この王冠の形をした毒が、私たちの世界を否応なしに変えつつあります。誰もが頭が混乱し、不安に駆られ、ほとんどの場合ネガティブなスパイラルに陥っていく日々の生活に、なすすべもなく当惑しています。
私もそうです。そして今後、仮に感染の拡大が収束したとしても、私たちの世界は、元に戻ることはなく、大きく変容したものになると、直感的に感じています。
では、大きく変容するかもしれない世界を、どう生きるか。
それについては、家で過ごさざるをえないゴールデンウイークの間に、ゆっくり考えようと思っています。
とりあえず今、世の中を見渡すと、自粛、在宅勤務の大人たち、休校になった子供たち。そして会う人は皆、マスクを着けてますね。
マスクの語源は、英語語義語源辞典によると、アラビア語の maskharah(道化者)となっています。もともとマスクは、道化者がお芝居などの時に身に着けた仮面のことを言ったのでしょうか。
そういえば、外国映画を見ていると、昔のイギリスやヨーロッパの宮殿で仮面舞踏会をやっていて、ピエロのような道化者の仮面を着けた人が出てきたりします。
中世の昔から、マスクは貴族たちが舞踏会の時に身に着けて、ひと時の非日常を楽しむためのものだったのでしょうか。
でもコロナの毒が蔓延する現在、マスクは日常のものになってしまいました。マスクをするのが当たり前となり、マスクをしていないと白い目で見られたりして。
これから来るかもしれない変容した世界では、マスクが人間のデフォルト仕様になるのかもしれません。
初めは衣類を身に着けていなかった人間が、陰部を覆う下着をつけるようになったみたいに、毒が入らないよう、顔面に開いた穴を覆うマスクが必要になるのでしょうか。