シャドウイング、ディクテーション

周りに外国人に知り合いなんていないし、学校や職場は超ドメスティックで英語環境はまるで無し。でも英会話学校に行くにはお金と時間が無くて。。結局話す練習も書く練習もなかなかできない、という人も多いかもしれませんね。

結論的に言いますと、英語を話したり書いたりできるようになるには、上記のような「英語を使わざるを得ない環境に自分を追い込む」必要があると思います。この際思い切って英会話学校に行く、もっと思い切って外資系の会社に転職する、さらに思い切って海外に飛び出して勉強したり働いたりする、ということです。

本稿はここで終わってしまいそうで。。でも、話すことと書くことの良い練習法は何かないのか?となりますよね。

会話したりスピーチしたりといった要はコミュニケーションとしての「話す」ではなく、言葉を発するレベルであれば、以前話した「音読」があります。readingとspeakingの掛け合わせですね。ただ、音読ですとマイペースなスピードになってしまうので、会話のような「実戦」モードの訓練ではないかもしれません。

そこで話す練習としてもう一つ、シャドーイング(shadowing)があります。こちらは、ほぼ通常スピードの英語の音声を聞きながら、それを即座に復唱する練習です。流れ続ける音声を影(shadow)のように追いかけて復唱、というかブツブツつぶやく感じです。これもlisteningとspeakingという2つの作業の掛け合わせとなり、効果的な練習法だと思います。

同じように「書く」練習としては、ディクテーション(dictation)があります。読み上げれれた英語を書き取ることです。listeningとwritingの掛け合わせです。

こういった練習を積み重ねて、少しずつ英語のspeakingとwritingのスキルを上げていくのは、ありだと思います。

でも、最善の方法は英語環境に身を投じることですよ。

=次項へ続く=


「話す」と「書く」

ここまで「読む」「聞く」というインプット系の作業について話してきました。インプットの作業によって、自分の中に語彙や表現方法を蓄積して、「話す」「書く」のアウトプット作業ができるのです。

と言うと、「今はインプット作業に専念して、アウトプットはある程度語彙や表現方法が身に付いてから」と考えてしまいがちです。でもそう考えてしまうと、いつまでたってもアウトプットの練習はできないです。

なぜなら、「ある程度」ってどの程度のものなのか誰も分かりませんから。私も分かりません。だれもが、常にいま持っている語彙と表現方法で、勝負なのです。幼児といっしょです。

うまく話せなくても良いのです。知らない単語があれば覚えれば良いです(インプット作業に戻るわけです)。いまの自分の実力で話したり書いたりして、うまくいかないときは、調べる、覚える、それでまた話す、書く。インプットとアウトプットを繰り返すのです。

英語を勉強する理由は、学生さんなら海外留学したいとか、社会人だったら海外との取引を経験したいだとか、プライベートなら外国人と友達になりたいとか、ですよね。であれば、英語で自分の考えを発信すること(最終的には相手に理解してもらうこと)は絶対に必要な作業です。

「話す」「書く」という作業は、「読む」「書く」と並行して練習しましょう。でも、具体的にどうやって練習すればよいでしょうか?

「話す」「書く」に関するいろいろな行為は、相手とインタラクティブにやりとりするのか、あるいは(多数の)相手に向かって一方的に発信するかによって、次のように分けられます。

インタラクティブ 一方的

話す

会話

スピーチ

書く メール、SNS

エッセイ

相手が必要なものについては、外国人と友達になれば、会話もSNSもできますね。もちろん英会話教室に行くのも良いです。でも、周りに外国人になんていないし、英会話教室に行くお金の余裕も無い、という方も多いかも。。

であれば、一方的に発信するものを練習すれば、いいでしょうかね。。でも、単にスピーチの練習やエッセイを書いたりすることは、よほど強い意志がないと続かないです。人間は追い込まれないとやらない生き物。学校や職場で英語でスピーチしたり作文を書いたりする課題や仕事でもない限り、やりません。

では、毎日こつこつとspeakingやwritingのスキルを積み上げていく方法はないでしょうか?

=次稿へ続く=


スクリプトを見ながら聞く

英語を「聞く」スキルを上げるにはどうすれば良いでしょう?

英会話のオーディオ教材を聞くだけで、内容を理解できればそれに越したことはないです。ニュースや映画も理解できれば素晴らしいですよね。でも最初は音だけを聞いて英語を理解するのは難しいです。

だから、いきなり音だけを聞いて理解しようとするのではなくて、まずその音声を文章に落としたもの(スクリプト)を目で見ながら聞くのが良いです。

テレビやラジオの英会話教材や市販のオーディオ教材には、スクリプトが付いていますから。そうすると、知らなかった単語をどのように発音するか分かりますし、定型的なフレーズの言い回しも分かってきます。

つまりlisteningとreadingを掛け合わせながら勉強するのです。

ひとつ言っておきたいことですが、オーディオ教材とかニュースなど、相手が一方的に伝達してくる音声を聞き取ることは、実際の会話で相手が言っていることを理解することより、難しいです。

実際の会話では、基本的に相手も何とか自分の言っていることを理解してもらおうという姿勢ですので、あなたの反応が薄ければ、相手は自分の考えていることをあなたが分かるような表現に言い直してくれます。

また、ビジネスの現場における会話では、特定分野の基本的な英語表現はお互いが理解しているのが普通です。

例えば、金融でdraw downと言うとローン資金の引出し、電気工事でcable pullというと電線布設とか。。会話でこのような単語が出たりすると、それを取っ掛かりにして、次第に全体の意味を解きほぐすことができたりするものです。

そういう意味では、幅広い分野のことを一方的に伝達され、それをしっかりと聞き取るためには、相当程度のlisteningスキルが必要です。

スクリプトを見ながら聞き取る練習をし、また自分のなかに語彙を蓄積していくことが大事なのです。

=次稿へ続く=