音読

さて、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つのスキルはどのようにして鍛えればいいのでしょうか? それぞれについて見てみるとーー

  • 読む:英語の本を読む
  • 聞く:英語のオーディオ教材を聞く
  • 話す:スピーチの練習をする
  • 書く:エッセイを書く

といったところでしょうか。どれも一般的なやり方ですし、私もやってきました。

でも例えば「読む」は、単に英語の本を黙読するだけでいいでしょうか? もちろん黙読でも英語はインプットされますが、英語は(周りが許す限り)音読した方が良いです。

音読は、目で読み(reading)、口で言葉を話す(speaking)という二つの作業を同時に行います。正確に言うと、言葉を発するだけであって、相手とコミュニケーションを取る本質的なspeakingではないかもしれません。

しかし、「読む」と「話す」の2つの作業を絡めて練習することで、2つの作業を別々に行うよりも、より強く英語を体に覚えこませることができるように思います。複数作業を掛け合わせることの相乗効果という感じです。

また、目で見て一応認識はできても、実際に自分で発音できないような単語やフレーズは、自分の語彙として確立していません。だから、それらを使って話したり書いたりすることはできませんし、それ以前に、聞き取ることさえできないはずです。

発音できない単語は、辞書で引いて発音を覚える。いまでは音が出る電子辞書がありますが、私が学生のころは発音記号を見て発音を練習していました。

とは言っても、図書館とか電車の中とか、周りに人がいて音読がはばかられる局面もあるでしょう。そんな場面では別のことをやってください。でも英語のreadingは、家で、自分の部屋で、思いっきり音読しましょう!

=次稿へ続く=


どうすれば英語ができるようになるのか?

「英語ができるようになるには、どうすれば良いですか?」とよく聞かれます。

皆さんはどう思いますか?

英会話の教材を聞く、英会話教室に通う、英語雑誌を定期購読する、SNSで外国人とお友達になる、などでしょうか? これらはそれぞれ効果がありますよね。

でも皆さんの関心は、時間やコストの観点から、「より効率的な勉強法は何か」ということでしょう。忙しい皆さんは、時間は無駄にできないし、お金だって有効に使いたい。。

では、どうすれば効率的に英語が上手くなるのでしょうか?

それを考える前提として、私たちは下記の4つの作業を通じて英語を扱っているということを確認しておきましょう。

  • 読む reading
  • 聞く listening
  • 話す speaking
  • 書く writing

4つのうち、「読む」は眼を通して、「聞く」は耳を通して、英語を自分の中に取り入れる行為、つまりインプット系の作業です。他方、「話す」は口を通して、「書く」は手を通して、英語を自分から外へ発信する行為、つまりアウトプット系の作業です。

英語の文章を読んだり、英語の音を聞いたりしながら、英単語や表現方法を覚え、それをベースにして、英語で会話したり、英語の文章を書いているのです。図にするとこんな感じです。

英検やIELTSなどの検定試験においても、この4分野でそれぞれスキルを評価される形です。

従来日本の英語教育は、読み・書きのインプット系に偏重しており、アウトプットの練習が不足している一般に言われてきましたが、これは私の中学・高校時代の経験からしても、そうだと思います。書くのは英語の短文程度、会話に至っては皆無でしたから。

もう一つ重要な点ですが、図の中心にある「自分」には、自分のものとなった英単語(語彙 vocabulary)や表現方法が蓄積されていくということです。

前置きが長くなってしまいました。効率的な勉強法について、次稿以降で考えていきます。